だと思ったら大間違いであることを思い知らされる本をこのほど見つけました。本のタイトルは「
「東京今昔歩く地図帖―彩色絵はがき、古写真、古地図でくらべる」
写真というものが日本に入ってきたのは幕末。坂本龍馬の写真など、有名人の写真が多数残されているのはご存じの通りです。でも、当時の人々も思ったのでしょう。「やっぱり色が付いてないと不自然だよね」と。そこで当時の人たちが編み出したのが、写真に直に絵の具などで色を塗ってしまう「色づけ写真」というものです。
この明治の日本独特(外国にもあるのかなあ)の表現方法をつかって、当時の町並みを極彩色で残したのが、当時多く出回っていた観光用の絵はがきです。この色つき絵はがきには収集家が多数おられるようで、現存するこれら貴重な一枚一枚を集めて、明治から戦前のモダンな東京の姿をならべて、今の姿と比較・鑑賞しようというのがこの本です。まさに、下町・東京散策がライフワークの私なんぞにはうってつけの一冊です。
さらに、NHKのテレビ番組「ブラタモリ」で“古き良き江戸・東京”の魅力にとりつかれた方なら、絶対楽しめる内容です。浅草のひょうたん池ってどこにあったの?明治の銀座ってどんな賑わいだったの?粋でモダンな東京の姿がここにあります。
なお、類書もいろいろ出ているようなので、さらに知識を深めたいならこちらもどうぞ↓。
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